BCIN - NPO法人乳がん画像診断ネットワーク

VOICE 患者の声

「面倒くさいかもしれない」「発症しないかもしれない」けれど、定期的に検査を受け「今回も大丈夫だった」という自分への安心切符を更新して欲しいです。 A,Wさん(50代)

姉にしらべてもらってくれ、と言われ、受けました。


 癌に「遺伝子検査」というものがあることを知ったのは、姉が卵巣癌になり、病院からの勧めで検査を受け「BRCA1」であることが判明したことがきっかけで、妹である自分も同じなのかもしれない。

姉にしらべてもらってくれ、と言われ、受けました。
姉は、母に「もし、BRCA1であったら、私のような思いはしてほしくないから、卵巣の全摘を予防でしてほしい」と伝えていました。
私自身の結果を知る前に姉は逝ってしまいましたが、「BRCA1」です。と結果を聞いた時は「そうなんだぁ」と、思い、そこから、癌が発症する確率が、普通の方々より高いということを理解し、卵巣がんに対しては、姉の言う通りに予防的手術による全摘を決め、乳がんに関しては、きちんと検査をしていくことを決めました。

とは言え、元気に何事もなく過ごしている日常で忘れがちな「検査」。
BCINの森様から、ご連絡をいただきながらだったので、続けていくことができました。
そして、結果も小さな事も丁寧に戸崎先生から説明があり、毎回、何事もなく良かった🎵と。  

本当に早期発見で、戸崎先生だからこそ見つけていただけたことを聞き、、、


 4年目にして「怪しい」というお話しから、MRI生検を受け、結果「乳がんです」と言われ、これまた、「そうかぁ、こっちかぁ」と。
そこから、説明を細かく丁寧にしていただき、「Stage0で、非浸潤性乳管癌」であること。

本当に早期発見で、戸崎先生だからこそ見つけていただけたことを聞き、自覚症状もない自分であったため「見つけていただき、感謝!」とか、まだ、話を聞いただけの段階で軽く思っていたのですが、「乳房の全摘」と手術を聞かされ、軽いことではない、と、理解したものの、これまた、「そうなんだぁ」となり、なぜだか、もんもんとした毎日を送り…

この「もんもん」の正体は、「全摘かぁ」と頭の中と心の中で色々な事の折り合いがつかずにいました。 

それでも、この先の「命」を心配もなく、つないで頂きました。


 それでも、コーディネーターの森様にご相談したり、戸崎先生から、丁寧なご説明もいただき、納得した上で、「全摘」を受け入れることもできました。

術後、病理検査の結果も「非浸潤性乳管癌」のまま、進行せずに、手術までいけたので、抗がん剤も投薬もなく、がん治療としては、おしまい!と、告げられ、安堵した自分とお話をしながら、「本当に良かった」と、安心してくださった主治医の先生がいらっしゃる。

確かに全摘により、本来の自分の胸はありません。もとに戻ることもありません。
それでも、この先の「命」を心配もなく、つないで頂きました。

自分自身が、BRCA1であり、発症するかもしれない、とわかっていることなのだから、検査をしながら、「あ、今回も大丈夫だった」という自分への安心切符として、面倒くさいかもしれない、発症しないかもしれない、が、検査を受け、半年ごとに切符を更新してもらいたいと願います。